ダメ母、中学受験に惑う

2019年受験予定。北陸の片田舎で育った母が娘(ばなな)の中学受験に巻き込まれ、惑う話

けけっ、中学受験?

人は変わるものです。性格も顔も、そして中学受験への考え方も。

北陸の片田舎で育った私にとって中学受験は「けけっ」と馬鹿にしていた世界。

12歳の子に受験なんて、とか。子どもは原っぱをかけていればいい、とか。のび太的な生活が正解、とか。

中学受験なんかしなくても、こっち(田舎)のできる子はちゃんといい大学入っているのに、都会の子ってわざわざ何大変な目に遭ってるんだか、とか。

それが、今私は千葉県某所で娘ともども中学受験の波に飲み込まれ、「自分の子ども時代」を棚に上げ、娘にガンガン勉強させてしまっているわけだから、まったくもって、なんてこったです。

くどいようですが、私は北陸の片田舎育ち。

地元の小学校から中学校へはまさしく「全入」でした。

あまり目立つと本物の不良とは違う「半グレ」みたいな先輩に目を付けられるので、小学5、6年の頃の私はそれなりの緊張感を持って、でも楽しく過ごしていたものです。

(紫色の自転車を買ったら、近所の中学生の先輩に「(目を付けられるから)気を付けた方がいいよ」と忠告を受けたことも)

仲良しの女子グループ3、4人で「秘密結社」を組織し、週1でメンバーの一人の自宅の屋根裏部屋に集まり、「A子はクラスの主流グループから、少数派Bグループに以降しつつある」などと、人間関係を深読みし、探偵気分で毎日過ごしていたのを思い出します。

それがですよ、どうしたことでしょう。その娘が今まさに、リビングにおいた学習机で中島みゆきの「地上の星」を歌いながら、正方形に並べた碁石みたいなものの数を計算する方陣算とかいう算数の問題を解いています。

生まれ育った地で結婚し、子育てしていたら、こんなことにはなっていなかったでしょう。昼間からリビングで勉強ではなく、外でゴム跳びでもしてただろうし、方陣算ではなく、友達とオセロをしていたはずです。

もっと実体のある経験を重ねていたのかもしれない。そう思うと、少し心がちくちくします。

そんなわけで、中学受験のアツアツぶりに時折ドン引きしながらも、結局は流れに逆らえず日々を過ごす40代末期の母が送るブログ。いつまで続くか分かりませんが、よろしくお願いします。